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ギャラリー2

2023.09.13 up

村田 峰紀「Transition」
開催

この度、rin art association MAEBASHI では村田峰紀「Transition」を開催いたします。村田峰紀は原初的な行為で ” かく” ことの語源にある4つの要素を 意識=書く、結果=描く、行為=掻く、潜在=欠く、と捉えてド ローイング制作やパフォーマンスをおこなっています。今展は再生する前橋市に思いを重ね合わせて制作されたモニュメント である500冊の辞書を用いたインスタレーション《Trans “巨樹”》を中心に構成されます。無数の言葉にドローイングを施した 作品は「言葉をかく」ということを多角的に考察させ、言葉の意味性を破壊することから新たな言語を紡ぎだします。 また、重層的に色が敷かれた支持体にドローイングを加えることで内包するものを露出させる「c-drawing」シリーズの新展開 となる新作も発表します。


《statement》

『Transition 』私には馴染みがない以下の二つから想起された言葉である。 辞書にボールペンでドローイングを行い破壊され普遍の物質にかわる「ノーコメント」数百冊を再構成し、その場でしかでき ないパフォーマティブな彫刻をつくる。作品名が『Trans』(意味:越えて、別の状態へなど) 10年前アーツ前橋の開館記念展でも同様のシリーズを発表している。作品の内部に定期的に入り、辞書へのドローイングを 行っていた。この時にパフォーマンスの声変わりを果たした。その頃(開館展2013年10月、移住は5月)から、前橋を拠点にして 、パフォーマンスで各所に行くだけでなく、自身の作品に向き合い活動し始めた。今までは前橋の外側にいて、どこに住んでい ても、出張先でもほぼ旅人な感覚だった。地元に拠点を持つことによって、地に足がついている感覚になり、より強く自身に向 き合えてきているように思う。 ガレリアの大きな吹き抜け空間で展示するならばもう一度『Trans』を発表したいと思った。この地で生まれ育ち、原点回帰し 自身の根元を見つめなおし、変化し続けている前橋で、私の中でも最大の作品をつくり、新たな一歩になればと思う。 アーティスト活動していく中で、今までたくさんの方々にお世話になってきた。その都度自身の方向を指し示してくれる「人」に 出会ってきた。お礼も言えず他界してしまった人もいた。いつも陰ながら支えてくれていた人もいた。そして今年、大きな『岐路 』に立たされている。 現状を前向きに捉えなおし、パフォーマンスアーティストとしての新しい側面へと移行する時期になればと思う。


村田 峰紀



村田峰紀(むらたみねき)

1979 年群馬県生まれ。

2005 年多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業。

原初的な行為で ” かく ” ことの語源にある4つの要素を

意識 = 書く、

結果 = 描く、

Responding Performance ArtInitiativeに在籍し活動。

主な個展に「borderman」Art Center Ongoing 2019年、

「 effect」rin art association 2021年、

「share」多摩美術大学彫刻棟ギャラリー 2023年など。

主なグループ展には、「BORDERLAND」「ceremony」Bank ART KAIKO 2021年、

「生の軌跡」アーツ前橋 2022年など。

主なパフォーマンスには、「LIVE International Performance Art Biennale in Vancouver 」gland floor 2019 年、

「遺構 | 以降 since then | from now」one PARK 2023年など。



会期: 2023年9月17日(日)ー11月12日(日)

会場: rin art association MAEBASHI(ギャラリー2)

Opening reception 2023.9.17sun 17:30-19:30

Opening performance 2023.9.17sun 18:00-

トークイベント 鈴木ヒラク × 村田峰紀 2023.11.4 sat 18:00-

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