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ギャラリー2

2024.09.02 UP

ギャラリー2にてbaanai による個展「BEAUTIFUL SUMMER NOISE」を開催します。

この度 MAKI Gallery は、まえばしガレリアギャラリー 2 にて、神奈川県藤沢市鵠沼を拠点に活動するbaanai による個展「BEAUTIFUL SUMMER NOISE」を開催いたします。baanai は 2017 年からキャンバスに‘ARIGATOUGOZAIMASU’ の言葉を繰り返し何層にも渡って描くことによって画面を埋め尽くすという芸術的実践を継続してきました。本展では「SWELL / RECONSTRUCTION」「HARMONY」と、作家の新たな試みとなる手法を使った新シリーズの「EMERGE」と立体作品を発表いたします。


今回初出となる「EMERGE」シリーズは、カラフルにペインティングした画面の上から、文字を「出現させる」ように周りを塗りつぶすという新たな試みに挑戦しています。塗りつぶした後に、予測不可能な配色で出現した文字が偶然性を帯びることを計画しながら意図的に画面を構成させています。


「SWELL / RECONSTRUCTION」のシリーズは、作家が数年間描き溜めてきた数十枚のドローイングを細い横長の形にカット(解体)し、一面 ‘ARIGATOUGOZAIMASU’ と描き連ねたキャンバスの上にコラージュして再構築した作品です。レイヤーが重なり合うイメージは、何かの訪れを告げるように沖から幾層にもなって現れる波のうねりがインスピレーションとなっています。


「HARMONY」のシリーズは、コラージュの素材として作家が 30 年以上にわたってコレクションしてきた海外のサーフィン雑誌の切り抜きを用い、その上に ‘ARIGATOUGOZAIMASU’ の文字を、一文字ずつ異なる配色で描き重ねています。数々の波のイメージによって作家の考える波動というコンセプトを表現すると同時に、長い時間を作家と共にしてきた雑誌そのものを用いることによって、baanai が辿ってきた道のりを作品に組み込むことを意図しています。


作 家 初 の 立 体 作 品 と な る「FUTURE WALL -PUSHING THE LIMIT-」は、タイトルにあるように壁(WALL)状の直方体の作品です。正面は鏡面仕上げのステンレス素材で、中央にとある文字が彫られてあります。裏面と両サイドには白色の鏡文字が描き連ねられており、その下には文字とコラージュが重ねられています。



長年 baanai は自身の芸術的実践を「宇宙の真理を探る実験」と捉えてきました。作家にとって‘ARIGATOUGOZAIMASU’ は単なる感謝の言葉ではなく、何かがそこに有ることが信じ難いほど尊く、奇跡のようであることに対する畏敬の念をも表すマントラです。本展に展示される新作では、新たに ‘WAOMOTTE’ という言葉が加わりました。作家は今回の展覧会のタイトルの由来と新作に対して、「意味は観る人にゆだねたい」と意図的に多くを開示しておりません。どうぞこの機会に会場で、baanai の作品の表面に潜む深遠さと意味をご体感ください。




 



baanai は、1977 年神奈川県藤沢市鵠沼生まれ。現在もこの地で活動しています。baanai のアーティストとしての経歴は、2015 年 COMME des GARÇONS の川久保玲氏にポートフォリオを送り、初めて作品が採用されたところから始まっています。一躍注目されるようになった baanai は、その後多くのブランドに作品が起用され、次々に個展を成功させます。一見華やかにみえる活躍の裏側で、baanai はひたむきに、愚直に、自身のアートを追求してきました。執拗なまでに反復された文字によって画面全体を埋め尽くすという、作家独自のスタイルによって生み出される作品は、何層にも塗り重ねられ、観る者を奥に奥にと引き込みます。そこには、かつて抑圧された作家のアートへの欲動、そして、作家が生まれた地であり、現在も活動の拠点とする神奈川県藤沢市鵠沼のサーフィン文化、数々のブランドとのコラボレーションの経験などが色濃く反映されているのです。色と色が重なり、言葉と言葉が重なった画面からは、まるで重厚なオーケストラの演奏が聴こえてくるようにも感じられます。一方でグラフィティの要素が強い表現とあいまって、baanai の描く言葉は作家の慟哭にも聞こえ、平面を構成する以上の空間性を創り出し、作家の ‘生’ を伝えます。


主な個展は「SWEET HORIZON ~甘美なる水平線~」MAKI Gallery(東京、2024 年)、「UNLOGICAL」MAKI Gallery(東京、2022 年)、「DOUBLE BED GALLERY」六本木蔦屋書店 2F BOOK GALLERY(東京、2020 年)、「Capillaries」伊勢丹新宿店メンズ館 2 階 メンズクリエーターズ内 ART UP(東京、2020 年)、「inaiinaibaanai」伊勢丹新宿店メンズ館 2 階 メンズクリエーターズ内 ART UP(東京、2019 年)など。ほかにも 2015 年以降、パリコレをはじめ、COMME des GARÇONS の DM、洋服、ショッピングバッグなどにアートワークが起用され、以来、同ブランド以外に、NEW ERA、RVCA、Audio-Technica、CONVERSE SKATEBOARDING、MINE DENIM に作品を提供するなど、目覚ましい活躍を続けています。







BEAUTIFUL SUMMER NOISE

 baanai

2024.9.7(sat) ー 9.29(sun)

Open 11:00AM-7:00PM

Closed Mondays, Tuesdays, National Holidays


群馬県前橋市千代田町五丁目 9-1

まえばしガレリア Gallery 2

t : 0273-87-0195

e : gallery2@towndevelop.jp 

w : https://www.towndevelop.jp



本企画に関するお問い合わせは下記までお願い致します。

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-11-11

tel: 03 6434 7705

fax: 03 6434 7706

www.MAKIGallery.com

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